火災の種類や主な発生原因、消火について知りたい! 必要な基礎知識

総務省統計局によると、毎年の出火件数はおよそ6万件にまでおよびます。
火災を未然に防ぐためにも、火災の種類や消化法について知っておかなければなりません。
火災の原因や種類によっては消化方法が異なります。
間違った方法で消化すると、逆に火災がひどくなる危険性もあるのです。
いざというときのためにも、火災の種類と消化法を把握しておきましょう。

目次

  1. 火災の種類
  2. 火災の主な発生原因
  3. 火災の消化法
  4. まとめ

1.火災の種類

燃えているものによって、火災の種類は大きく3つに分類できます。
A火災・B火災・C火災の3つになるでしょう。
それぞれどのような火災になるのか、燃えているものは何なのか、詳しく説明します。
火災の種類について知りたい人は、ぜひチェックしてくださいね。

1-1.普通火災・一般火災になる“A火災”

普通の可燃物になる紙や建築物、木材などが燃えて起きた火災のことを“A火災”と言います。
A火災は、普通火災・一般火災とも呼ばれており、水での消火が可能です。
一般的に、街中や住宅地で起きる火災は普通火災になるでしょう。
木造建築が燃える場合、ゴミ収集場所から火災になるケースもA火災になります。
普通火災は、火の不始末などヒューマンエラーによって起こる可能性があるでしょう。
不審火の可能性もありますが、火の扱いには十分気をつけておかなければなりません。

1-2.油火災になる“B火災”

B火災は、引火性液体が燃えることで起こる火災のことです。
石油類、動植物油と言った油脂などが原因になっているため、油火災とも呼びます。
油脂類は非常に燃えやすい特徴を持っているので、引火性液体がすべて消えなければ燃え続けるでしょう。
油と水はけんかすると言われているように、A火災で消化できる“水”は利用できません。
後ほど、消化法について詳しく説明しますが、油火災は、霧状の強化液やガス・泡・粉末系の消化液を使うことになるでしょう。
消化法を間違ってしまうと、逆に火災がひどくなってしまうので注意しなければなりません。

1-3.電気火災になる“C火災”や金属・ガス火災

“C火災”は、電気設備による火災のことです。
そのため、“電気火災”とも呼んでいます。
電気設備に何かしら問題が起き、電流が発火原因になってしまうのです。
また、A・B・C火災のほかにも、“金属火災”や“ガス火災”もあります。
金属火災は、マグネシウムやナトリウム、カルシウムなどの金属系が原因となっている火災のことです。
ガス火災は、名前のとおり、都市ガスやプロパンガスによって起こる火災のことを指しています。このように、何が燃えているのかによって火災の種類や消化法が異なることを知っておかなければなりません。
消防隊員は、何が燃えているのか、火災原因は何なのか突き止めてから消化に入ります。
なぜなら、間違った消化方法を選択してしまうと被害が拡大してしまうからです。
できるだけ早く消化するためにも、火災の種類は知っておいてくださいね。

2.火災の主な発生原因

2-1.火気の取り扱い不注意や不始末

火災の原因はさまざまですが、ほとんどは「火気の取り扱い不注意」や「火の不始末」からきていると判明しました。
特に、火災は火気を使う冬場に多いです。
たき火やコンロの不注意によって、火災が頻繁に起きています。
冬場に使うストーブ類も火災の原因になっているのです。
最近は、古い石油ストーブを使っている最中に火が出てしまい、火事になるケースも増えてきています。
長年使っているストーブは、火災が起きやすくなっているので注意しなければなりません。
また、タバコの不始末も大きな原因の1つです。
タバコが原因の火災は平成23年でおよそ54,800件になっています。
ライターやマッチの不始末による火災は、およそ920件です。
このように、火気の取り扱い不注意や不始末が火災を引き起こしているため、私たちは注意して火を使わなければなりません。

2-2.電灯線や電気器具からの発火も多い

ほとんどの原因は、火気の取り扱い不注意や不始末です。
しかし、電灯線や電気器具が原因の火災もおよそ4,400件と多いことがわかります。
私たちの生活には、電気器具は必要不可欠です。
長く使ってきた電気器具からの発火や、故障による発火が目立つので注意してください。
また、最近多いのは、コンセントからの発火です。
数箇所の差し込み口があるコンセントを使っている人も多いでしょう。
コンセントは床下や床下に近い壁についているところがほとんどです。
そのため、ホコリがたまりやすくなっています。
あなたの部屋にあるコンセントにも、ホコリがたくさんたまっていませんか?
コンセントからの火花がたまっているホコリに引火して、そのまま火災になってしまう可能性も十分に考えることができるのです。
実際に、コンセントとホコリが原因で火事になったケースもたくさん挙がっています。
いい機会なので、コンセントまわりの汚れ具合をチェックしてみてはいかがでしょうか。

3.火災の消火法

3-1.消火に必要な“3要素”

火災の消火方法で必ず押さえておきたいのが、“3要素”です。
消化の3要素は、除去消火・窒息消火・冷却消火になります。
それぞれ詳しく説明していきましょう。
まず、除去消火とは、可燃物となるものを除去して消火する方法のことを言います。
ガスが原因になっている場合は、ガスの元栓を閉める、ロウソクの火を消すなど、火災のもととなる部分を除去するのです。
窒息消火は、酸素の供給源を断絶することになります。
燃焼物に泡をかける、二酸化炭素のガスや粉末消火剤などを利用して、酸素の供給をすべてカットするでしょう。
簡単に説明すると、アルコールランプを思い出してください。アルコールランプのふたをはめると、自然に火が消えますよね。
アルコールランプと同じ仕組みで消化するのが、窒息消火です。
そして、最後の冷却消火は、点火源から熱を奪います。熱を奪い消火する方法です。
主に、木造住宅の火災では水をかけて消火することが冷却消火になります。
以上の3要素は覚えておきたい消火法です。

3-2.抑制消火

負触媒消火とも呼ばれる“抑制消火”は、燃焼の継続を断つ消火法になります。
発生した火災が続かないように、ハロゲン化物などを利用して消火するのです。
ハロゲン化物には負触媒作用があるので、よく使います。
火災が起こったとき、燃焼物によって3要素+抑制消火の4つから消火することになるでしょう。

4.まとめ

火災の種類や主な発生原因、消火法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
いざというときのためにも、火災の種類に合った消火法を知っておけば、すぐに火を消すことができます。
何も知らないまま消火をすると、逆効果になってしまう可能性があるので注意しなければなりません。
危険物を取り扱う人は、特に、以上の基礎知識を身につけておく必要があるでしょう。

  • 普通火災・一般火災になる“A火災”
  • 油火災になる“B火災”
  • 電気火災になる“C火災”
  • 金属火災やガス火災もある
  • 火気の取り扱い不注意や不始末が火災の主な原因
  • 電灯線や電気器具からの火災も多い
  • 消火に必要な“3要素”は、除去消火・窒息消火・冷却消火
  • 抑制消火(負触媒消火)もある

以上のポイントを踏まえつつ、危険物の取り扱いをしてください。
身の安全を守るためにも、火災が起きたときの正しい対処法を知っておきましょう。