危険物乙4の100%合格を目指して!~危険物取扱者になりたい人必見~

スキルアップや転職活動にそなえ、資格取得を考えている社会人は多いと思います。そんな人に人気の資格の1つが、危険物取扱者乙種4類、通称乙4です。1年に複数回試験が受けられるので、思い立ったらすぐに受験しやすいのも魅力となっています。その一方で、「資格を取得したいが、勉強方法が分からずに悩んでいる」という人も多いことでしょう。

そこで今回は、危険物取扱者乙種4類の概要や資格取得までの流れ、勉強方法のコツを解説します。

  1. 危険物取扱者の資格を知ろう
  2. 危険物乙4の資格試験について
  3. 危険物乙4を取得するメリットとは?
  4. 資格を生かすことができる仕事には何がある?
  5. 受験対策と学習のポイント
  6. 合格までのスケジュールを立てよう
  7. 危険物乙4に関するよくある質問

この記事を読めば、自分に合った勉強方法を選ぶ目安などもよく分かるでしょう。資格取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.危険物取扱者の資格を知ろう

危険物取扱者とは、消防法に基づく危険物を取り扱う際に必要な国家資格です。その歴史や職務について説明しましょう。

1-1.危険物取り扱いに関する資格は大正時代からあった

危険物取扱者の歴史は、大正時代にまで遡ります。
大正6年に大阪府危険物品取締規則が制定され、危険物品の貯蔵場に取扱主任者を置き届け出ることを義務づけたのが始まりなのです。
昭和23年には消防法が制定され、危険物の貯蔵所においては、市町村条例で定める資格を備えた取扱主任者を定めることになりました。
消防法はその後も一部改正を繰り返し、危険物取扱者の受験資格や実務経験に関するさまざまな規定が現在のものになったのです。

1-2.特定の薬品を扱うために必要な資格

乙種危険物取扱者は全類の危険物、甲種危険物取扱者は指定類の危険物について、取り扱いと定期点検、保安の監督という職務があります。
政府が消防法で定めた特定の薬品を取り扱う際には、一定の知識を持っていることが必要なのです。
危険物取扱者は、その危険物の安全を確保するため細心の注意を払い、監督・指示を与える必要があります。

1-3.危険物取扱者の選任義務がある施設とは?

消防法で定めた指定数量の危険物を所持・保管・製造している施設では、危険物取扱者の選任義務があります。
身近な施設としては、ガソリンスタンドがその1つ。ガソリンスタンドを経営する上で、この資格を所有していることは絶対条件なのです。

2.危険物乙4の資格試験について

危険物取扱者の中でも受験者数が多いと言われている乙4の資格試験。受験資格や合格率、試験内容などをご紹介します。

2-1.危険物乙4は誰にでも受験資格がある

危険物取扱者の中で、乙4は引火性液体の取り扱いを行う資格です。引火性液体とは、ガソリンやアルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などのこと。
特に、ガソリンスタンドなどでのアルバイト勤務において、優遇されることが多い資格となっています。
受験者数がほかの類と比較して著しく多いことからも分かるように、乙4の試験は誰にでも受けることができるのです。

2-2.申込期間と試験日はいつ?

「危険物乙4の資格試験を受けたい」と思っても、今すぐ受験できるわけではありません。各都道府県によって試験日が異なるため、確認が必要です。
危険物乙4は、各都道府県で年に複数回の試験が開催されています。特に、東京都の場合は毎月3~5回程度開催されているため、その分チャンスが多いと考えてよいでしょう。
試験日については、基本的に土・日曜に開催されています。詳しい日程は「消防試験研究センター」のウェブサイトで確認してみましょう。
申し込みの受付は、試験前の2か月から開始します。願書は消防試験研究センターや中央試験センターおよび各支部で受け取ることが可能です。
また、インターネットで申し込むこともできます。

2-3.検定料は3400円

危険物乙4は国家資格のため、受験するには当然お金がかかります。受験料は一律で3400円です。
加えて、郵便局の払込料金120円と、試験当日の交通費が最低限必要であると考えてください。
もちろん、そのほかにも参考書や問題集、講座を受ける場合はその費用もかかるでしょう。

2-4.合格率が低めなのはなぜ?

危険物乙4の資格試験は、毎年平均30万人以上の人が受験しています。その合格率は約30%。
第1種から第6種まである危険物資格の中でも、最も合格率の平均が低いと言われています。
しかし、危険物乙4の試験が特別難しいというわけではないのです。
乙4は非常に人気の高い資格であることから「危険物取扱者の資格を取ろう」と考えた人が、最初に挑戦する資格でもあります。
そのため、すでに危険物取り扱いに関する知識を持つ他種の受験者に比べて、平均レベルが低いことが考えられるでしょう。

2-5.試験内容と合格基準は?

危険物乙4の試験内容と合格基準は、以下のとおりです。

  • 危険物に関する法令 15問中9問以上
  • 基礎的な物理学および化学 10問中6問以上
  • 危険物の性質並びにその火災予防および消火の方法 10問中6問以上

つまり、試験科目ごとの得点が60%以上で合格となります。

3.危険物乙4を取得するメリットとは?

職場での需要が高いと言われている危険物乙4の資格には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

3-1.キャリアアップできる!

危険物乙4の資格を持っていると、さまざまな職に就く際、有利になります。
ガソリンスタンド以外にも資格が生きる職場はたくさんあるため、自分自身のキャリアアップにつなげることができるでしょう。

3-2.手当にも大きな影響が!

危険物乙4の資格を所有していることで手当が付く職場も少なくありません。
たとえ、パートやアルバイトであっても時給を上げてもらえる可能性があるでしょう。実際に「危険物乙4取得者優遇」のガソリンスタンドもたくさんあるのです。

3-3.スキルの向上にも!

この資格を持っていることで職場での信頼度が大きく変わります。
より責任の重い仕事を任されることもあるため、今よりもっと仕事にやりがいを感じることができるようになるでしょう。
転職を検討していない人にとっても、大きなスキル向上になりますよ。

4.資格を生かすことができる職場には何がある?

「危険物乙4の資格を取りたいけれど、どんな職場に有利なのか?」と思う人は多いでしょう。
危険物乙4という資格を生かすことができる職場や平均年収についてご紹介します。

4-1.危険物乙4が役立つ就職先!

危険物乙4が役立つ就職先として一番に思いつくのが、ガソリンスタンドです。アルバイトとしてガソリンスタンドに勤める場合も、この資格を持っていると有利でしょう。
また、タンクローリーの運転手として働くことも可能になります。主な業務は、燃料になる液体を工場やスタンド、クリーニング事務所に運搬することです。
そのほかにも、ビルの管理業務に就く場合も危険物乙4が役立ちます。この資格を必須にしている管理会社も多いでしょう。
さらに、化学工場や石油関連施設においても、昇格・昇給を合わせ、活躍が期待できます。

4-2.平均年収はどのくらい?

参考までにご紹介すると、石油精製プラントの保全を行っている会社の平均年収は590万円前後、大量の燃料を扱う発電所では620万円前後となっています。
鉄鋼工場でも平均年収は500万円前後であるため、この資格を持っているといかに有利な働き方ができるかお分かりいただけるでしょう。

5.受験対策と学習のポイント

では、危険物乙4の資格試験を受けるにあたって、受験対策と学習のポイントをいくつかご紹介したいと思います。

5-1.受験対策は何をするべき?

危険物乙4の受験対策としておすすめのものはいくつかあります。ポイントを押さえて、自分に合った方法を選びましょう。

5-1-1.勉強時間を短縮できる公式テキストを使おう

危険物の講習会で使用されている「乙4類 危険物取扱者 受験教科書」は、通称「赤本」とも呼ばれています。ほかの参考書と比較しても分かりやすく、要点をまとめてあるのが特徴です。
普通の書店で手に入るものではなく、地域によっては消防本部で売っている場合もあります。願書を取りに行った際に確認してみるとよいでしょう。

5-1-2.塾や学校などの講座を受ける方法も

「公式テキストだけでは不安」という人におすすめなのが、塾や学校などで講座を受ける方法です。プロの講師による無駄のない講座を受けることができるため、集中して勉強することが可能でしょう。
分からない問題があればすぐに質問できるのも大きなメリットですよね。
時間に余裕がある人は、近くに塾や学校がないか探してみるとよいでしょう。

5-1-3.すき間時間を有効活用できる通信教育がおすすめ

近年注目を集めているのが、通信教育による受験対策です。
パソコンはもちろんのこと、スマホやタブレットがあれば好きなときに動画教材によって学習できます。
「仕事が忙しくて勉強する時間がない」という人も、すき間時間に学習できる通信教育なら安心ですよ。
まさに「時間を有効活用できる」学習法と言えるでしょう。

5-1-4.独学でも合格できるのか?

試験にあたって「独学で勉強したい」という人も多いでしょう。
もちろん、独学であれば費用も最小限に抑えることができます。また、時間に縛られることなく自分のペースで勉強をすすめることができるでしょう。
しかし、独学で危険物乙4の資格試験に合格するには、テキストの選び方や学習のポイントを知っておく必要があります。分からない問題があっても自分で調べなければならないため、効率のよい学習方法とは言えない場合もあるでしょう。

5-2.押さえておくべき学習のポイント

続いて、学習のポイントをいくつかご紹介します。

5-2-1.合格に必要な勉強時間は?

危険物乙4の試験に合格するためには、どのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。
合格までの体験をレポートしたブログなどを参考にすると、試験日の3か月ほど前から勉強を開始した人がほとんどです。もちろん、すべての人が3か月しっかりと勉強をしなければ合格できないというわけではありません。
すでに危険物に関する知識を持っている人なら、もっと短い勉強時間でも合格できるでしょう。「自分に合った効率的な勉強方法」を実践しているかどうかによっても差は出てきます。
1つだけ言えることは「危険物乙4は一夜漬けの勉強で合格できるほど甘い資格ではない」ということです。

5-2-2.ポイントは「実践に近い勉強をする」こと

特に危険物に関する知識がない人だと、参考書を読んでも「何をどこまで覚えたらよいのか分からない」という問題が発生するでしょう。
資格試験では、問題が解ければ合格します。つまり、問題を使って覚えるのが一番なのです。
出題の意図を意識しながら知識を身に着けていくのは、独学だと簡単なことではありません。
実践に近い勉強をするためにも、やはり通信教育などを利用するのが最も効率的なポイントと言えるでしょう。

5-2-3.参考書やテキスト選びも重要です!

試験対策の参考書やテキストは、さまざまな種類のものが豊富に市販されています。当然「どのテキストを選んでも同じ」というわけではないのです。
自分に合ったもの、勉強しやすいものを選ぶことで効率的に合格に近づくことができるでしょう。
たとえば、普段から活字慣れしている人とそうでない人とでは、向いているテキストは異なります。
文章を読むことに慣れていない人は、なるべくカラー分けしてあるものや、図や絵が多いテキストを選ぶとよいでしょう。また、レベルによって適しているテキストも違います。
まったく知識のない状態から受験する場合は、まず簡単なテキストで全体像をつかんでから、問題集で補強する方法がおすすめです。その方が違和感なく勉強をすすめることができるでしょう。
おすすめの参考書をいくつかご紹介します。

らくらく突破 改訂新版 乙種第4類危険物取扱者 合格テキスト
イラストや図表を多く使っているため、初めて受験する人にとっても分かりやすい内容になっています。各項目で覚える優先度が表示されており、合格に必要な重要項目がしっかりと分かるでしょう。練習問題に加え、模擬試験も2回分入っています。

わかりやすい! 乙種第4類危険物取扱者試験
ゴロ合わせで簡単に暗記できるため、試験までの時間が短い人にぴったりのテキストです。豊富な問題数と詳しい解説が掲載されており、無理なく合格ラインを突破することができるでしょう。

5-2-4.モチベーションアップのためにはリフレッシュも大切!

どんな試験であっても、勉強のモチベーションを維持することは重要なポイントになります。
勉強を長く続けていると「飽き」がくることがあるでしょう。モチベーションが下がると、たとえ過去問を解いていても頭に入りにくくなります。その状態で勉強を続けても意味はないのです。
そんなときは、無理に勉強を続ける必要はありません。思いきって勉強をやめてしまいましょう。
そして、自分なりのリフレッシュ方法を見つけてください。
体を動かす、買いものを楽しむ、マンガを読むなど、勉強とは別のことに頭を向けることが必要になります。
ある程度リフレッシュしたら「また頑張ろう」という気持ちになれるはずですよ。

6.合格までのスケジュールを立てよう

試験を受けようと思ってから試験日までの期間は人それぞれです。
モチベーション維持のためにも、合格までのスケジュールを立てておくことをおすすめします。

6-1.計画の立て方

まずは、試験日が決定したら受験申請書の請求をし、受験願書を提出しましょう。直接消防試験研究センターに持ち込む方法以外に、簡易郵便で送ったりインターネットで電子申請したりする方法があります。
1週間ほどで受験票が送られてくるため、大切に保管しておきましょう。
試験の申し込みが完了したら、模試を受けてみることをおすすめします。模試はインターネット上で受けることも可能ですし、利用している講座や通信教育から挑戦することもできるでしょう。
また、試験会場の下見をしておくこともおすすめします。試験会場は大学や専門学校を借りて行うことがほとんどです。行ったことがない人は、事前に下見をしておくと当日落ち着いて試験に臨むことができるでしょう。

6-2.試験前日は持ちものと会場の行き方をチェック

試験前日になると神経がたかぶり、寝つきが悪くなる人も多いでしょう。当日をベストコンディションで迎えるためにも、準備は十分にしておいてください。
必要なのは、当日用の持ちものチェックと会場までの経路シミュレーションです。特に、試験会場までにかかる時間と経路はしっかり確認しておきましょう。起床時間や自宅を出発する時間などは、余裕を持って30分以上多めに確保しておくことをおすすめします。

6-3.試験当日のことも考えておこう!

試験本番のことを頭の中で整理しておくことも大切です。
たとえば、問題を解く順番について。分からない問題についてはいったん飛ばし、分かるものから順に解いていきましょう。そして、最後にじっくりと考えて取りかかることをおすすめします。
試験はマークシート形式の5択であるため、どうしても分からない問題についてはカンで答えるのも1つの手です。

6-4.合格発表とその後の手続きについて

合否については、消防試験研究センターのホームページで発表されます。ホームページを確認できない人は、後日郵送されてくる結果を待ちましょう。電話での問い合わせには応じていないため、注意してください。
合格通知が届いたら、免許交付の手続きが必要です。指定の金融機関で印紙を購入し、消防試験研究センターに郵送してください。免許が送られてきたら、正式に資格取得となります。

7.危険物乙4に関するよくある質問

危険物乙4の試験を受験するにあたって、よくある質問をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。

Q.居住地以外の都道府県でも受験することはできますか?

A.居住地以外でも、希望する都道府県で受験することが可能です。ただし、受験申請は受験を希望する都道府県のセンター各支部に申請する必要があります。

Q.法令の改正があった場合、試験問題は新しい法令で出題されるのですか?

A.法令の施行日以降に実施される試験については、改正された内容で出題されます。

Q.乙4と同時に複数の類を受験することは可能ですか?

A.都道府県によって複数類同時受験ができない場合もあります。事前に確認してみてください。

まとめ

いかがでしたか?この記事では、危険物乙4の資格試験について、合格率や受験対策、学習のポイントなどをまとめてご紹介しました。
危険物乙4は、難しい試験ではないでしょう。しかし、効率的に合格するためには、ご紹介したポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。
まずは、自分に合った学習の仕方をじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。