軽油の保管方法について知りたい方へ ! 安全のために必要な基礎知識

大型車など燃料として使われることの多い「軽油」。いざという時のために常に軽油をキープしたいと考えている方も多いのではないのでしょうか。しかし、軽油も火がつくとたちまち燃えあがり、火事の原因にもなりかねないので消防法に基いた正しい方法で保管しておかなければなりません。軽油は軽油の保管容器やポリタンクに入れ、指定数量を守ってください。

これから保管方法や注意点について説明します。どうすれば安全に軽油が保管できるのかわからない人は必見です。

  1. 軽油を個人で保管できるのか
  2. 安全・適切な保管方法
  3. 取り扱いの注意点

1.軽油を個人で保管できるのか

軽油を個人で保管できるのかどうか疑問に思っている人も少なくありません。実際に保管している人はいますが、個人で保管できる軽油の量はきちんと定められています。軽油を保管したいのであれば消防法で決められている指定数量を把握しておきましょう。

1-1.「危険物」として扱われる軽油

ガソリン・灯油・軽油のような液体は「危険物」として規制・取り扱いの規定がされています。危険なものとしてみなされているので貯蔵や取り扱いには十分に気をつけなければなりませんし、消防法で定められている規制を守る必要があるのです。

きちんと守らなければ大火事につながり、命を落としてしまう危険性も十分に考えられます。
大きな地震がやってくるとそれが原因で火災が起こることもあるでしょう。東日本大震災から軽油やガソリンなどの必要性が見直されてきていますが、誤った保管をしてしまうと大変なことになってしまいます。そのことを十分に理解したうえで保管してくださいね。

1-2.正しい方法で保管すれば問題ない

軽油は個人で保管できますが、きちんと正しい方法で保管しなければなりません。消防法によると軽油は200リットル以上を保管するのであれば保管場所の指定や消防庁への届出が必要不可欠になります。

また、危険物には「指定数量」が決められていることを忘れてはいけません。指定数量とは保管しているすべての危険物の指定数量が届出を必要とする基準を超えていないかどうか確認するための値です。例えばガソリンが100リットル、軽油を500リットル保管していればそれぞれ指定数量の0.5倍になるため、合計1.0倍となり基準値を超えています。よって、届出対象となりますし、指定数量以上の保管になれば危険物取扱者免状の取得がないと許されません。

消防法は国で定められている法律ですが、各都道府県ごとに決められている場合もあるので必ず役所のホームページをチェックしておきましょう。

1-3.安全のためにはできるだけ保管しないこと

きちんと正しい方法で保管すれば問題はありませんが、安全のためにはできるだけ家で保管しないことが1番です。一軒一軒、消防が回ることはありませんし、届出も提出しなければならないと決められていても出さない人がまだまだたくさんいます。すべて自己責任になるでしょう。

もし安全を確保せずに間違った方法で保管し、後でトラブルが起きてもそれは自業自得。他人のせいには決してできません。安全のためにはできるだけ保管しないように呼びかけたいですが、それでも保管する場合はきちんと正しい保管方法を知っておきましょう。では、どうすれば安全・適切な保管方法になるのか次の項目で説明します。

少量ならば個人で軽油を保管できるんですね。
はい。ただし、専用容器を使用し、一冬だけに限ります。樹脂製の灯油保管用ポリタンクでは翌年の冬まで灯油を保管することはできません。

2.安全・適切な保管方法

2-1.認定された金属缶を使うこと

絶対にやってはいけないことが、ポリタンクに軽油を保管することです。灯油は認定された灯油用のポリタンク・ポリ容器であれば問題ありません。しかし、ガソリンや軽油はポリタンクで保管することは禁じられています。灯油と間違って軽油を入れるという事故も増えているので気をつけてください。

ガソリンや灯油とは違って軽油専用の保管容器は販売されていません。なのでどれを使えばよいのかわからない方も多いですが、基本的に“認定された金属缶”を使ってください。ガソリンの容器として認められている容器であれば大丈夫です。

認定されている容器は消防法によって金属製容器、安全に保管できる容器として性能試験をクリアしているので安心して軽油が保管できるでしょう。どのくらいの量を保管するのかによって運搬方法も変わってきます。もし、届出が必要なくらいの軽油を保管するのであれば必ず消防局に連絡してください。

2-2.適切な保管場所

認可された容器に入れた軽油はできるだけ火から離れた場所に保管しておきましょう。軽油は着火しやすいので火の近くでの保管は非常に危険です。オススメの保管場所としては直射日光が当たらない倉庫や車庫のような冷暗所がよいでしょう。しかし、空気が溜まってしまうところはNGなので気をつけてください。軽油の臭いが充満し、非常に危ない状態になってしまいます。倉庫や車庫でも風通しがよいところに保管したり、定期的に空気を入れ替えるなど工夫が必要です。

もし、一般家庭でも規定された量以上の軽油を保管する場合は消防局に届出を出し、保管場所の指示を受ける必要があります。きちんと消防局から安全が認められた場所でなければ保管ができませんので注意してくださいね。どこに置けばよいのかわからない場合は気軽に消防局に問い合わせてみましょう。不安な気持ちを持ち続けるよりは聞いてみて安心できる場所に保管しておきたいものです。

2-3.200リットル以上の軽油を保管する場合

もし、200リットル以上の軽油を保管する場合は建物の改修が必要になるケースがあります。
火災予防のためには必要な改修なので必ず確認しておきましょう。消防法によると、保管場所の壁・柱・床が耐火構造になっているかどうか、また、その構造が保管する量の基準に合っているかのうかチェックしなければなりません。

確認した上で消防局がOKを出せばそのまま保管できるでしょう。200リットル以上の量を超える場合は消防局に問い合わせて、届出をきちんと出してくださいね。何かあってからでは手遅れなので保管場所、保管方法、保管容器は必ず確認しましょう。

長期間保管する場合は、金属容器の中に入れる必要があるんですね。
はい。寒冷地では個人住宅向けの灯油保管庫が販売されています。しかし、個人で保管する場合はできるだけ量を少なくしてください。

3.取り扱いの注意点

  • 静電気の発生に気をつける
  • 軽油の周囲に引火するおそれのあるものは置かない
  • 火災危険性が高い危険物だという意識をもつ
  • 軽油の買いだめはしない
  • 直接自分で軽油を容器に入れない
  • 長期保管はしない
  • 洋服についたときはすぐに水と石鹸で洗い流す

とくに以上のような点に気をつけてください。

軽油はガソリンと同じく、少量でも引火しやすい危険物です。そのことを常に忘れずに取り扱いましょう。できるだけ軽油を保管するまわりには火元となるライターやマッチなどは置かないこと。そして静電気の発生にも要注意です。静電気のせいで軽油に火がつき火事になった家庭も少なくありません。当たり前ですが軽油の買いだめをせず、長期保管もしないこと。

また、自分で軽油を容器に入れることもNGです。セルフ式のガソリンスタンドが増えてきていますが、軽油を容器に入れる場合は必ず危険物の取り扱いに慣れているガソリンスタンドの人にやってもらいましょう。これらの注意点をしっかり把握したうえで軽油を取り扱ってくださいね。

火気厳禁で取り扱いにも注意が必要ですね。
はい。ガソリンほどではありませんが灯油も気化しやすく、ちょっとした火花で引火する可能性があります。

まとめ

軽油の保管方法や注意点について説明しました。最後にもう一度おさらいしたいと思います。

  • 軽油は「危険物」
  • 正しい方法で保管すれば個人でも保管できる
  • しかしできるだけ保管しないことが安全
  • 認定された金属缶に保管する
  • 風とおしのよい冷暗所が保管場所にオススメ
  • 200リットル以上の量を保管する場合は要注意
  • 7つの取り扱い注意点を把握する

軽油を保管しようと考えている人は保管する前に必ず消防法と住ま軽油の保管に関する規制・決まりを確認してくださいね。安心して軽油を保管するためには必要不可欠です。