ガソリン給油時の静電気除去シートとは? 知っておきたい静電気の基礎知識

ビリッと衝撃が走る「静電気」。
特に、冬場は静電気が起きやすく、困っている人も多いのではないでしょうか。
静電気がガソリンのような危険物に触れると、大事故になる危険性もあります。
ガソリン給油時にも、静電気除去シートに必ず触れてくださいとマークが記載されているのを見たことがあるはずです。
静電気とは、一体どのような発生メカニズムなのか、静電気が起こる理由について説明します。静電気除去シートの役割や仕組みにも触れるので、ぜひチェックしてください。

目次

  1. 静電気とは?
  2. 給油時の静電気除去シートの役割
  3. 静電気除去シートの仕組み
  4. まとめ

1.静電気とは?

静電気が嫌という人も多いでしょう。
世の中に「物」がある限り、静電気は起きると言われています。
静電気とはどういうものなのか、なぜ発生するのか詳しく説明しましょう。
静電気について気になっている人は、要チェックです。

1-1.電気のプラスとマイナス

電気を通す物はたくさんあります。
通す物には、すべて「プラス」と「マイナス」があるのです。
静電気は、電気のプラスとマイナスが大きく関係しています。
電池をはめ込むとき、電池にもマイナスとプラスがあり、きちんと正しい方向にはめなければ正常に動きません。
プラスとマイナスは、目に見えるものではありませんが、とても小さな粒になっているのです。
電池の中には、小さい粒がたくさん入っているのを覚えておいてください。
電気を流すのは、ほとんどがマイナスの仕事です。マイナスを移動させるために、プラスは電池の中で働いています。
マイナスがきちんと流れることで、電池の役割が果たせるのです。
マイナスが移動しているときに、電気は流れますが、そこで発生するのが“静電気”になります。静電気を知るには、電気のプラスとマイナスの仕組みを理解しておかなければなりません。

1-2.静電気の発生メカニズム

では、静電気はどのようにして起きるのでしょうか。
物だけでなく、人にもプラスとマイナスの電気を持っています。
電気を通す物もありますが、電気を通すことができず、たまってしまう物もあるでしょう。
電気がたまってしまうことを「帯電(たいでん)」と言います。
人も物も帯電してしまうと、静電気が起こりやすくなるので注意しなければなりません。
それぞれ、マイナス・プラスどちらかを多めに持っているでしょう。
プラスを多く持っている人は、マイナスの粒を欲しがります。逆に、マイナスを多く持っている人は、プラスの粒を欲しがるのです。
多めに持っているマイナス・プラスを移動させたがっています。
そのため、帯電している物や人が触れ合ったとき、マイナスを移動させるために静電気が起きるのです。
静電気の発生は、マイナスを移動させるときに起きると思っておいてください。

1-3.乾燥すればするほど静電気が起こりやすい

静電気は、冬場によく起こりますよね。
なぜ、冬場に起こりやすいのでしょうか?
理由は、“乾燥しやすいから”です。
冬になると気温が下がり、乾燥状態がひどくなります。乾燥すると、電気のマイナスが移動しにくくなり、帯電しやすくなるでしょう。
そのため、水分を多く含んでいる人肌は、格好の移動場所となり、静電気を発生させてしまうのです。
乾燥しやすい時期は、感電する恐れもあるので注意しなければなりません。
静電気になりやすい人は、できるだけ乾燥しないようにハンドクリームを塗る、または、部屋の湿度を保つなど工夫しましょう。

2.給油時の静電気除去シートの役割

2-1.静電気を防げる「静電気除去シート」

今では、ほとんどのガソリンスタンドがセルフサービスになっています。
セルフでするため、自分たちでガソリンを給油しなければなりませんよね。
そこで、非常にやっかいなのが、給油時に起こる静電気です。
給油しようとホースに伸ばした瞬間、パチッと静電気が走ることもあるでしょう。
また、車の給油口を開ける際に起こる、静電気を防ぐ役割を持っています。
ほとんどのガソリンスタンドで見かける静電気除去シートは、ゴム製になっているでしょう。
静電気体質の人は、体内にあるマイナスを移動させることができるので、ぜひ給油する前に触ってください。

2-2.ガソリンへの引火防止

ガソリンスタンドにある静電気除去シートは、静電気を防ぐだけでなく、静電気によるガソリンへの引火も防ぐことができます。
実際に、静電気からガソリンへ引火し、事故になった例を紹介しましょう。
セルフスタンドでいつもどおりに給油をしていたYさんは、給油口のキャップを外しました。その瞬間、Yさんの体内に帯電していた静電気が放出し、ガソリンに引火したのです。
直接ガソリンに火花が飛ばずとも、ガソリンは可燃性蒸気によって引火するので、気をつけなければなりません。
幸い大事故にはなりませんでしたが、最悪の場合、車全体が爆発に巻き込まれることもあるので要注意です。
Yさんは、キャップに触れるまで静電気除去シートはもちろんのこと、車体にも触れなかったのでしょう。
そのため、帯電していた静電気がそのままキャップに移ってしまったのです。
ガソリンへの引火を防ぐためにも、静電気除去シートは大切な役割を持っています。

3.静電気除去シートの仕組み

3-1.静電気を逃がす“アース”

ヨーロッパ地方では、電磁波への影響を配慮して、電気を逃がすための“アース”をコンセントに設置しています。
電気を逃がすことで電磁波の発生を防ぐのです。
静電気除去シートも似たような仕組みになっています。
人体に帯電した静電気を逃がすために、静電気除去シートがガソリンスタンドに設置されているのです。
人体に帯電した静電気は、何とか外に流れ出ようとするでしょう。
そのため、蛇口やドアの取っ手に触れたとたん、パチッと静電気が起こります。
静電気が起きたのは、体内に静電気が帯電していた証拠です。
静電気除去シートに触れれば、体内に帯電されている静電気が逃げます。
よって、給油口に触れても静電気は起きません。

3-2.導電性のある素材で構成

ガソリンスタンドにある静電気除去シートは、ほとんどが導電性のある素材でできているでしょう。
ゴム製や樹脂、編物など、さまざまな素材があります。
導電性のある素材でつくると、人体から流れた静電気をそのまま外へ流してくれるのです。
静電気除去シートによって流れ出た静電気は、金属面に流れ出ます。
そして、放電されるか、またはアース線が張ってある地上に放電されるのです。
このようにして、静電気除去シートは受けた静電気を上手に逃がしています。
そのまま、帯電することはありませんので安心してくださいね。

4.まとめ

静電気に欠かせない電気のプラス・マイナス、静電気の発生メカニズム、静電気除去シートの役割や仕組みについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
車を持っている人なら必ず利用するガソリンスタンドのほとんどに、静電気除去シートがあります。
静電気が起きやすい人だけでなく、事故を未然に防ぐためにも、給油する前に必ず、静電気除去シートに触れてくださいね。

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  • 静電気の発生メカニズム
  • 乾燥すればするほど静電気が起こりやすくなる
  • 静電気を防げる「静電気除去シート」
  • ガソリンへの引火を防ぐ
  • 静電気を逃がす“アース”のような役割
  • 導電性のある素材でできている

以上は、要チェックポイントです。
静電気を防ぐためにも、静電気除去シートを利用しましょう。